じんましんとは

じんましんは非常にありふれた皮膚病で、3人に1人ぐらいは経験があるほどです。
突然、皮膚がかゆくなり、蚊にさされたように赤く盛り上がったみみず腫れのようになる病気です、個々の発疹は、普通20~30分、長くても1日以内に跡形もなく消えますが、色々な場所に出没を繰り返します。
皮膚だけでなく、口や喉などの粘膜に出て、息苦しくなる場合もあります。 大半は、数日ででなくなります。
患者様のほとんどがこのタイプです。

1ケ月以上続くものを慢性じんましんといい、原因がはっきりせず数ケ月から1年以上続くことがあります。
 
 

原因

じんんましんの原因となる可能性のあるものは、日常生活の中に非常にたくさんあります。
例えば、食物に含まれている物質や食品添加物、薬剤、アレルギーを起こしやすいダニなどの成分、慢性の感染、虫さされ、温度、摩擦や圧迫、光、精神的ストレス、あるいは他の病気との合併など様々です。
これらは検査で分かるものもありますが、検査だけではなかなか原因はつかまりません。

よく肝臓などが悪いのではないかと心配される方がおみえになりますが、実際はまれです。

生活上のポイント

一般に身体が温まるとじんましんは出やすいので熱いお風呂に長く入ったり、運動して汗をかくようなことは避けた方が無難です。
じんましんは、掻いたり、こすったりしてはいけません。
また刺激の強い食べ物は避けるべきです。

治療

じんましんが起こるうえで、大きな役割を果たすものに、ヒスタミンがあります。
ヒスタミンはいろいろな刺激で皮膚のなかにあるマスト細胞という細胞からでて、皮膚の膨らみを作り、かゆみを起こします。
治療は刺激を避けることに加え、このヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の飲み薬が基本となります。